95.極上の牛肉を味わいたければ、迷わず篠崎のジャンボへ行け。

焼肉ジャンボ

 都営新宿線瑞江駅よりタクシーで1メーターの処にすこぶる評判の高い焼き肉屋が在る。
 「焼肉ジャンボ」は篠崎の新町商店街入口に位置するが、どちらの駅からも非常に遠い。でも、運ちゃんに「ジャンボまで」と云えば誰でも通じるのだ。
 ポツンと佇む店の細い階段を登ると店内は沢山のお客さんで賑わっている。飾り気の無い店内は、大阪・鶴橋あたりの焼肉屋を彷彿させている。
 まずは、並ロース1,000円とタン塩1,200円を頼んで欲しい。手頃な値段で極上の肉を味わう事が出来るのだ。極意の「3秒焼き」でサッと焼いて喰う。いやはや、これが実に美味い。上ミノ等を味わったら、ご主人に裏メニューをお願いすると良い。
 上(うわ)ミスジ、イチボ、そしてザブトンが最高に美味しい。ミスジは見事な霜降り肉で、これは片面6秒程焼くのだ。ご主人曰く、「旨い肉は焼き過ぎよりも多少赤く残っていた方が美味いんだ。」そうだ。
 ザブトンは特上希少価値の肩ロース肉である。四角く取れる部位なので座布団と呼ぶ。最後は極上肉のトモ三角を味わって欲しい。表面をサッと炙ってご飯に乗せる。ご飯の余熱で肉が更に美味しく変わるのだ。焼き過ぎないことで肉本来の味を楽しめるのだ。
 ご主人、南原竜男さんの肉に対する思い入れと意気込みは素晴らしいに尽きる。本当に良い肉を一番旨く食べさせてあげようと云う熱意が伝わってくる。旨い肉が食べたくなったら迷わず此処を訪れると良い。篠崎の南原さんに会うのも、きっと楽しみになる筈だから。
焼肉ジャンボ 江戸川区篠崎町4-13-19
03-3679-8929