2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

135.ビールが旨い季節到来。散歩の途中に安くて旨い麦酒記念館へ。

恵比寿はサッポロビールの恵比寿工場が在った処から、其の名が付いた街である。明治20年に設立された日本麦酒醸造会社の工場が在った場所は当時「目黒区三田」であった。此処から出来立てのビールを貨物列車に積んで工場の敷地内の線路から出荷して居たのだ…

134.武蔵小山みやこやの極旨ハラミとホイスは懐具合も気にならない。

ザガット・サーベイの総合第一位に輝く篠崎の「ジャンボ」や牛一頭買いで名を馳せた恵比寿の「チャンピオン」の様にA5級クラスの極上和牛の希少部位、三角、ザブトン、イチボ等々を食べさせてくれる専門店が客を集めている。こんな極上部位だから幾ら安い、…

133.仕事場を抜け出し、大坊珈琲の煙に燻される。これも小さな至福だ

表参道の交差点近く、青山通りに面した二階に在る「大坊珈琲店」は其処だけ都会の喧噪から隔離された空間だ。昼間でも店内は薄暗いのだが、窓から差し込む光が一層此の店を引き立たせてくれる。 毎日ご主人の大坊さんが丁寧に豆を手回しで焙煎しており、其の…

132.渋谷川の裏通り、李白の詩の如く月を相手に酒を酌み交わす。

一昨年11月に閉館したキャピトル東急ホテルは昭和のモダンと云う言葉がピッタリなホテルだった。コーヒーハウス「オリガミ」ではいつもジャイアント馬場の指定席が在り、毎晩其処で葉巻を燻らせる馬場さんの姿を見かけたものだ。 其のホテルの「李白(リポ)…

131.深酒した翌日は、神田まつやのカレー南ばんで頭を醒ます。

蕎麦が大衆食として全国的に定着してきた昭和38年、此処「神田まつや」は其れまでの機械製麺を取り止め、全て手打ちに切り替えた。明治17年の創業から数えて六代目に当たるのだろうか、大旦那の小高登志さんは神田薮、神田錦町更科、上野蓮玉庵の先代たちに…

130.新橋で讃岐うどん。何十年経っても酔い覚ましは此の一杯だ。

此の数年、讃岐うどんブームが到来し、皆が挙(こぞ)って本場香川県まで足を伸ばし地元の名店を食べ歩く方々が増えてきた。 そして、東京ならではの威力で香川の名店で修行した店や毎日本場讃岐から打ち立てのうどんを空輸して出す店まで在る。こうして舌の…

129.100年前、夏目漱石が食べた味、松栄亭の洋風かきあげで呑む。

神田淡路町須田町界隈は今も辛うじて古き良き時代の風情を残している。神田薮蕎麦、竹むら、ぼたん、いせ源など老舗は未だ健在だが、其のすぐ近くに巨大な高層ビルが建設中で街の景観もすっかり変わって仕舞うのだろう。洋食の老舗「松栄亭」の廻りも空き地…

128.昭和が残る中野仲見世商店街。川二郎の串焼きでちょいと一杯。

1985年、中野ブロードウェイの開業20周年のイベントで「次の20年後への手紙」と題して星の形をしたタイムカプセルが設けられた。あれって2005年の40周年にちゃんと開封されたのだろうか。そんな事すっかり忘れて居たが、先日、酒の前に久しぶりに中野の街を…

127.三金のカツ丼が無償に食べたくなる。此れ「普通の味」の強みだ。

四谷見附の交差点、「とんかつ三金」はいつもと変わらぬ風情で其処に佇む。 僕が初めて此の店を訪れたのは1982年頃だっただろうか。当時、勤めていた会社が季刊誌を出版しており、毎号直接書店に置いて貰っていた。三ヶ月毎に新刊が出来ると、取り扱い書店に…

126.桜が終わり、つつじ咲く。坂本屋の柏餅で端午の節句を待とうか。

四谷の銘菓と云えば、真っ先に浮かぶのが鯛焼きの「わかば」だろうか。散歩途中の買い食いにはお薦めだが、手土産の和菓子ならば「坂本屋」に限る。 四谷駅から新宿通りへ渡り四谷見附の交差点近くに在る和菓子の老舗「坂本屋」はお使い物や手土産に最適の店…

125.野球応援の後は、とんちゃんの豚バラ肉でスタミナ補給だ。

渋谷道玄坂近くに、いつ訪れても行列が出来ている韓国豚肉料理の専門店が在る。「とんちゃん」は、生の三段豚バラ肉を石の上で焼く「オンドル石生三段バラセット」が大人気だ。一人前900円と云う安さの上にサンチュ、ニンニク、唐辛子、焼きキムチ、それに海…

124.銘菓真田幸村を食べながら、信州上田城跡の千本桜を歩く。

中学生の頃、夢中になって読んだ歴史物の中でも、「真田三代記」は今でも好きな物語だ。真田昌幸、信繁、大助の三代が徳川家に挑む話だが、通称「真田幸村」と呼ばれた信繁は江戸前期、徳川家康を攻め込んだが、あともう一歩の処で力尽き「大坂夏の陣」で討…

123.街の洋食屋ヤナギヤで昼から呑むビール。大人の些細な幸せだ。

武蔵小山と云えば、長く続くアーケードの商店街「パルム」の方に行く事が多いのだが、駅の反対側にも隠れた名店が在るのだ。 創業昭和35年、年期の入った親爺さんが作る街の洋食屋が「ヤナギヤ」だ。コックコートが格好良過ぎる程に合うシェフが三人で切り盛…

122.朝まで開いてる香り家は、呑んべえに嬉しい蕎麦屋だ。

恵比寿を歩いていた時に、こんな処に蕎麦屋が出来たのかと、ぶらり入ったのが「板蕎麦香り家」に通うきっかけだった。此処のウリは板蕎麦と云う太打ちで大変コシの強い蕎麦だ。 初めての方に薦めるならば、「おためし蕎麦切り」だろうか。この蕎麦は普通の浸…

121.ホルモンをアテに呑むボール。今日もカドヤの暖簾が揺れている。

東京・下町の大衆酒場で「ボール」と云えば、炭酸がキリっと効いた下町ハイボールが出て来る。摩訶不思議なエキス「天羽の梅」がブレンドされた焼酎を炭酸で割った焼酎ハイボールだ。下町に行くと各店独自のブレンドが有り、それぞれ皆微妙に味わいが違うの…

120.鬼怒川温泉でしっとり肌。土産もしっとり田吾作まんじゅうだ。

此れまで日本各地、数多くの温泉地を訪れているが、鬼怒川温泉郷は好きな湯場のひとつに挙げられる。 2年前よりJR線と東武特急が直通運転となり、日光鬼怒川に行くのも渋谷、新宿から手軽に行けるようになった。鬼怒川温泉駅前の桜並木公園もこれから満開に…

119. 国道134沿い。由比ケ浜デイジーズカフェでまったりと過ごす。

4月20日まで江ノ島展望灯台と郷土資料室に於いて、「TEPPEN展2008」なる展覧会が開催されている。湯浅誠、かとうくみ、北英明、橋本ポンセと神奈川在住の画家4名の絵画展だ。江の電や鎌倉の風景などをモティーフにそれぞれが個性に溢れ、素晴らしい作品群…

118.春うらら、保谷駅まで栗まんじゅうを求めて散歩も愉しい。

今から7年前の2001年、多摩地方の田無市と保谷市が合併し、「西東京市」が生まれた。江戸の頃から青梅街道の宿場町として栄え、五日市街道も通るこの周辺一帯は、明治、大正と農業が中心であった。戦後の高度成長を見据えた西武鉄道の都市開発により、其の…

117.日が長くなった。グラニテのリエットをアテにビールかな。

僕は無類のリエット好きだ。リエットとは豚肉とラードで作ったペーストの事。何処の店に入っても、メニューに「リエット」の文字を見つければ必ず頼んで仕舞う。バゲットにたっぷりと塗り付けて、ワインかビールのアテにする。今から20年程前、パリで初め…

116.桜の季節、ローカル線に乗って飯田の大名きんつばは如何かな。

ローカル線の旅もたまには面白い。長野県、中央アルプスと南アルプスの間、天竜川の渓谷に沿って走る飯田線が実に愉しい。全長約195キロで小さな駅が94カ所も在る。また此の線にはトンネルも多く、険しい山を切り開いて開通した面影を随所に残しているのだ。…