119. 国道134沿い。由比ケ浜デイジーズカフェでまったりと過ごす。

　４月20日まで江ノ島展望灯台と郷土資料室に於いて、「TEPPEN展2008」なる展覧会が開催されている。湯浅誠、かとうくみ、北英明、橋本ポンセと神奈川在住の画家４名の絵画展だ。江の電や鎌倉の風景などをモティーフにそれぞれが個性に溢れ、素晴らしい作品群である。
　昨年の晩夏、湘南に住むアーティスト10人の作品が江の電車両内と沿線の10軒の店舗で展示された。「エンセン・テン」はとても素晴らしい企画展だったが、此の時初めて「かとうくみ」と云うアーティストを知ったのだった。優しい色使いと絵のモティーフが僕を刺激し、すっかりファンになって仕舞った。
　江の電に乗り、彼女の作品展を観るため長谷（はせ）駅を降りた。絵はどれも大変素敵であったが、かとうさんの作品を思い切り魅力的に引出していたのが、開催場所である「Daisy's Cafe」だった。
　長谷の駅を降りて、由比ケ浜の海岸方面に歩き国道134号線沿いに在るのがこのカフェだ。此処には本当にユルい空気が流れている。午後の強い日差しを外に見て、まったりとソファで寛げば、時を忘れて仕舞いそうになる。
　外の風を感じながら、ビールを飲む。国道を走るクルマの向こう側に海を望む事が出来て、何とものんびりとした時間を過ごす事が出来るカフェだ。
　夏になれば、此の辺り一帯は人とクルマの大行列となる。今の季節から梅雨明け頃までが、一番気持ちが良いんじゃないだろうか。好きな本を片手に過ごすもよし、昼間の酒に心地良く酔うのもよし。時々、外の風景がかとうくみの描く絵と重なる事があるのだ。
Daisy's Cafe　神奈川県鎌倉市長谷2-8-11
0467-23-9966