2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

115.蒸したて、維新號の肉まんをアテにビール。顔が緩むナ。

もう随分昔の事になるが、新橋を拠点にしている某大手就職情報のR社にツワモノ名物部長が居た。彼との打ち合わせは決まって新橋のサウナなのである。いつ会社に電話しても秘書さえ居所が判らない始末。中々、部長に会えない日々が続いて居たが、或る日漸く居…

114.大手まんぢゅうで一服し、岡山後楽園の庭を思い出す。

岡山の銘菓と云えば、真っ先に浮かぶのが吉備だんごだろう。其れも広栄堂武田の元祖吉備団子である。ずっと永い間、僕は岡山の土産と云えば、吉備だんごに決まっていた。岡山市内は街中の至る処に桃のオブジェや像が建っているのだ。そう、桃太郎発祥の地な…

113.上野の竜宮城、聚楽台が4月で閉店。花見の後に訪れようか。

上野公園の入り口、西郷さんの銅像の下にまるで竜宮城の様な処が在る。レストラン「聚楽台」の店内に入る前、先ず驚かされるのが入口一杯に広がる料理見本の数々だろう。日本が世界に誇るロウ細工の食品見本である。其の圧倒的な数の多さに、大抵の方々が此…

112.もんじゃだけが月島名物じゃない。レバフライ片手に路地裏歩き。

月島と云えば、先ず思い起こすのが「もんじゃ焼き」だろうか。只、余りにもんじゃ焼き店の数が多すぎて、何だか此処で食べる事自体が便乗商売に乗せられている様に感じて仕舞うのだ。 此の辺りは、銀座の隣町だと云うのに、今も路地や長屋が多く残っており、…

111.武蔵小山インドナで、田舎に居るおふくろの味を思い出す。

武蔵小山の駅を降りると、何処か懐かしい匂いを感じてしまう。地方都市特有の長いアーケード街が広がって居るからだろう。僕が中学、高校を過ごした札幌の街にも「狸小路」アーケードが1丁目から9丁目までずっと伸びていた。全国、どの街にも此の様なアー…

110.桜咲く季節、野方秋元屋で待つ間も外吹く風が心地良い。

都内には沢山のもつ焼き屋が在る。中でも、嘗(かつ)て食肉市場が在った地域の周辺には新鮮で美味しいもつを食べさせてくれる名店が多く存在して居る。食肉文化会館友の会のホームページを見ると、1940年代に三ノ輪、大崎、寺島、千住、野方、玉川の「と場…

109.旨いホイスが呑みたきゃ、恵比寿一ベタな名の田吾作がいい。

ホッピーが此の数年で可成り一般に浸透して来たがホッピー、ハイサワー、電気ブラン、下町ハイボールと同様、地味ながら根強いファンを持つ居酒屋の名物に「ホイス」なる酒が有る。決して、グレーシー柔術のホイス・グレーシーでは無い。 ホイスは昭和30年代…

108.阿佐ヶ谷うさぎやのどらやきを手土産に貰った。実に嬉しいのだ。

阿佐ヶ谷駅のすぐ近くにある和菓子屋「うさぎや」の名物どらやきを手土産に戴いた。自分の好きな好物を小腹が空いた夕方あたりに頂戴すると、とても幸せな気分になるものだ。 うさぎやと云えば上野黒門町が有名だ。池波正太郎が株の仲買店で丁稚奉公をしてい…

107.恵比寿駅徒歩0分、気軽にワインを愉しむならWhoopeeだ。

恵比寿駅西口改札を出て、直ぐ右手に出ると何とも渋い佇まいの「えびすストア」が見える。魚屋や花屋の奥へ入ると、何時も沢山の人で賑わう一角が在る。立ち飲みワインバー「Whoopee(ウーピー)」だ。代々木上原の自家製スモーク(薫製)の名店「寿や」のオ…

106.浅草散歩の途中に丸千葉へ是非。寄席よりも愉しいのだ。

浅草から日本堤方面へ歩くと途中「吉原大門」が在る。嘗(かつ)て江戸の街が賑わいを見せ、遊郭花盛りだった頃、此の辺りは四角い堀に囲まれた中、幕府の許諾の元に遊女たちを買う事が出来た。 昭和三十三年の売春防止法が施行されるまで、341年もの長い間…

105. 代官山ラ・カシータのテラスが心地良い季節を迎えた。

代官山に在るメキシコ料理の老舗「ラ・カシータ」はもう随分昔から好きな店の一つだ。学生時代はヒルサイドテラスの手前、ハリウッド・ランチマーケットの隣に在った。当時、外の「テラス」と云う物にとても大人びたイメージを抱き、太陽の下で陽気に飲み喰…

104. 新橋柳通りの多吉は一人で呑むのに良い鰻屋だ。

少し前まで僕の仕事場は新橋柳通り沿いに在った。鰻好きの僕は此の界隈の鰻屋を片っ端から攻めた。久しぶりに柳通り沿いの「多吉」を訪れた。此処は何十年も変わらない侘びた佇まいが好きなのだ。 扉をくぐると、もう「昭和」にタイムスリップした感を覚える…

103. 春めいてくると、ビールが恋しい。斉藤酒場で冷やしビールを。

埼京線が出来てからと云うもの、恵比寿から十条、赤羽までの距離がグッと縮まった。仕事帰りにちょっと一杯と思ったら、迷わず埼京線に乗る。20数分程度で十条駅に到着だ。駅を降りてロータリーを右に進み、路地を入ると「斉藤酒場」の暖簾が揺れている。 ガ…

102. 爽やかな風を感じる季節。下町、大林で呑むとするか。

南千住の高架駅に降りると、すぐ眼下には線路が複雑に分岐する幅広い隅田川貨物駅が一望出来る。線路の上を歩道橋が通っており、此処を抜けると日本堤方面へ出る。 明治通りと交差する泪橋界隈は三谷地区と呼ばれ、日雇いの労働者達が寝泊まりする簡易宿舎、…

101. 蛸薬師でご利益を戴き、海老民の蕎麦で一休み。

「ありがたや福をすいよせる蛸薬師」、可愛い蛸の絵と共にこんな言葉が掲げれているのは、目黒不動尊の近く「蛸薬師」で有名な成就院と云う寺である。 此処は、 慈覚大師円仁なる僧侶が唐に渡り苦学して修行を積んだ。唐からの帰路航海の途中、荒海を鎮める…

100. 煙立つ宇ち多”の梅で春迎え

京成立石の仲店商店街に、多くの人たちから愛されている名酒場が在る。「もつ焼き 宇ち多”」は、親子二代に渡って通い続けるお馴染みさんも多い。 開店30分前頃になると表と裏の暖簾の前に長い列が出来るのである。毎日通う常連たちは裏の暖簾の前で挨拶を交…

99.たまに朝から酒が呑みたい日、赤羽まるます家が心地よい。

最近は余り漫画を読まないのだが、谷口ジロー氏が描く「孤独のグルメ」を借りた。前々から読みたいと思っていたら、仕事仲間が持って来てくれた。この漫画、原作が漫画家の久住昌之氏だ。僕の好きな大井町「廣田」の店内には久住さんの切り絵作品が多く飾ら…

98. こづちでガツンと飯を喰らい、元気に仕事に戻る。

恵比寿駅東口に在る「めし処こづち」は働く男の定食屋だ。と云っても女性たちも結構利用している。日曜も営業しているので独身諸君にも大変心強い店なのだ。 暖簾をくぐり、ガラリと戸を開けると大将が元気な声で「毎度〜、いらっしゃい!」と暖かい声で迎え…

97.浅草でお座敷遊び。たまには浮き世を離れたい。

たまに、お座敷遊びをすることが有る。それでも、向島や新橋辺りだと敷居が高いので、手軽に楽しめる浅草に出掛ける事にしている。浅草には「振袖さん」と云う芸子さんたちが居るのだ。 振袖さんは平成6年に誕生した。京都なら舞妓さんだが、浅草は此の振袖…

96.浅草に来たら、先ず香り貴きアロマの珈琲で一休み。

今日は桃の節句、雛祭りである。昨日の浅草は可愛い着物を来た小さな女の子たちが両親と手をつないで賑わいを見せていた。お宮参りで浅草を訪れる方も多いのだな。見て居る僕の顔が緩(ゆる)んでしまう。 浅草、雷門の先にとても美味しい珈琲を飲ませてくれ…