96.浅草に来たら、先ず香り貴きアロマの珈琲で一休み。

喫茶アロマ

 今日は桃の節句、雛祭りである。昨日の浅草は可愛い着物を来た小さな女の子たちが両親と手をつないで賑わいを見せていた。お宮参りで浅草を訪れる方も多いのだな。見て居る僕の顔が緩(ゆる)んでしまう。
 浅草、雷門の先にとても美味しい珈琲を飲ませてくれる喫茶店が在る。「喫茶アロマ」は、浅草演芸ホールからも程近い。寄席に出た後や出番前、噺家や漫才師たちが此処で珈琲を飲みながら陽気なマスターと語らう姿をよくお見かけする。此処は演芸の街浅草にとても馴染んだ喫茶店だ。
 ほぼ毎日と云って良いくらいアロマに通うのは入船亭船橋師匠と漫才師「あしたひろし・順子」の順子師匠、そしてマイダーリンこと前田燐師匠である。
 マスターに聞くと、此処は東京オリンピックの年にオープンしたそうだ。1964年だから、もう創業44年と云う歴史ある喫茶店だ。どのお客さんもお馴染みさんで大抵珈琲をお代わりしている。珈琲以外でもフレッシュジュースが美味しい。濃厚なバナナジュースはきっと病みつく味だろう。ストローなど使わずにグビっとやって欲しい。鼻の下に付くジュースの泡も午後のひと時をホッとさせてくれるのだ。
 小腹が空いている時ならば、オニオントーストかホットドッグがお薦めだ。此のパンが実に旨いのだ。蔵前、浅草界隈では知らない人は居ない「パンのペリカン」を使っている。
さて、アロマとは香りの事。珈琲の香りはとても心を落ち着かせてくれる。寄席に行ってから寄るか、アロマに寄ってから寄席に行くか、どちらでもご自由にお愉しみあれ。
喫茶アロマ 台東区浅草1丁目24-5
03-3841-9002