135.ビールが旨い季節到来。散歩の途中に安くて旨い麦酒記念館へ。

恵比寿麦酒博物館

 恵比寿はサッポロビールの恵比寿工場が在った処から、其の名が付いた街である。明治20年に設立された日本麦酒醸造会社の工場が在った場所は当時「目黒区三田」であった。此処から出来立てのビールを貨物列車に積んで工場の敷地内の線路から出荷して居たのだ。其の頃生産していたビールが「恵比寿麦酒」であり、其のまま人々に親しまれ、「恵比寿」が街や駅の名前になったのだ。
 其の後、百年余り続いた工場も船橋に移転し、再開発を経て1994年「恵比寿ガーデンプレイス」として生まれ変わった。商業施設、百貨店、マンション、ホテル等々新しい街として定着した。そして、在りし日のビール工場の歴史を紹介しながら、価値ある工場の設備、施設を保存したビール博物館「恵比寿麦酒記念館」が此の地に創られた。
 開館から既に14年の歳月が流れて居るのだが、週末になれば沢山の方々が訪れて賑わいを見せている。明治初期から始まった我が国のビールの歴史や当時の宣伝広告などの展示も見応え十分だし、ビールが完成するまでの行程を学ぶ事も出来る。  
 さて、呑んべえに一番嬉しい所が最後に待っている。其処はビールの「テイスティング・ラウンジ」なのだ。サッポロが誇る生ビールや限定醸造ビール、また新製品や此処が輸入するギネスビールも味わえるのだ。エビスの生が一杯200円と格安でプロが注ぐ味なのでとびきり美味しいのである。更に嬉しいのは一杯にひとつビアクラッカーが一袋付いているのだ。酒のアテにも困らない、ホスピタリティ溢れた憩いのラウンジなのである。
 此処は兎に角引っ切りなしにビールが出るので、いつも新鮮開けたての樽生だからとびきり美味しい。此れからの季節、街歩きのついでに是非安くて旨いビールで喉を潤そうじゃないか。
恵比寿麦酒記念館 渋谷区恵比寿4-20-1恵比寿ガーデンプレイス
03-5423-7255