73.働きマンの強い味方、ぶらじるのフライでスタミナ全開だ。

ぶらじる

 芝大門の交差点から程近い処に在る洋食屋「ぶらじる」は働くサラリーマンの強い味方なのだ。昼はとんかつ、フライ揚げ物が中心の定食屋であり、夜は居酒屋の色が濃くなる。
 ここの料理はどれもボリュームが有り、揚げたてのフライも美味い。仕事帰りの我々に嬉しいのが「ほろ酔いセット」で生ビールのジョッキに肴三品、それに今の時期だとカキフライがセットになって1,000円しないのだ。酒の肴のフライのセットも良い。「ぶらじるセット」はアジフライ、チキンカツ、海老フライの盛り合わせ。それにしても、ここが何故「ぶらじる」なのかは未だに判らない。
 変わった所では「かつ鍋」がオススメだ。二階には宴会に向いた広い席も在るし、宴会メニューも可成りリーズナブルな設定である。
 僕が「ぶらじる」で大好きなのはカレーライス。カツカレーか、或はミックスカレーがいい。ミックスはヒレカツ、メンチ、それに魚フライが盛る。頼めばエビフライなんかにも変えてくれるのが嬉しい。サラサラ系では無い、ねっとりしたカレールゥは昔ながらの定食屋の味を出している。また、これに付く味噌汁が美味いのだ。辛いカレー味の口をさっぱりとさせてくれる。
 普段は打ち合わせの合間にサッと食べて帰るのだが、一度で良いからここで宴会をしてみたい。酔っぱらった陽気なお客達を見ていると、いつもそう思うのである。入り口の蝋細工のメニューケースもいい雰囲気を醸し出してるし、店名と一緒に描かれている豚の絵も愛嬌がある。
 この界隈に来ると、昼間は芝神明商店街の「味芳斎」かココで悩み、夜は浜松町駅近くの「秋田屋」かココでまた悩むのである。こんな些細な悩みが庶民の愉しみの一つでも有る訳だ。
ぶらじる 港区浜松町2−1−16
03-3431-0120