82.ファイト餃子食べて寒さを忘れ、巣鴨界隈を散策だ。

ファイト餃子

 都電荒川線に乗ると、実に長閑な気分になる。JR大塚駅から乗り、二駅目が庚申塚だ。ここの停留所が変わっている。電車を降りるともうそこが甘味処なのである。お年寄り夫婦などはそのままそこで休憩を取ったりして、これまた長閑な光景だ。
 庚申塚は、古来中国から伝来した道教に由来する。「申」とは猿のこと。ここから巣鴨地蔵通り商店街に向かう入り口にも猿田彦神を祀った「巣鴨庚申塚」が有り人々が一礼をして通って行く姿を見かける。
 駅を降りて、左へ進むとすぐ先に行列が見えてくる。皆「ファイト餃子」を食べるために並んでいるのである。ここは、千葉県野田に本店がある「ホワイト餃子」グループで、系列店は独自に材料を仕入れて手作りしている。当然、「ファイト餃子」もしかり、毎日セッセとここで手作りし、焼いている。
 ここでは30分以内に餃子40個を食べると無料になるので、学生たちや若いタレント達に人気がある。先日も、若者5人組がやって来て「おばちゃん、とりあえず餃子150個ネ!」と云う頼み方なのである。おぉ、そう来たかと、僕もつられて餃子20個と頼んでしまう訳である。
 ファイト餃子の皮は可成り分厚く、随分もっちりとしている。この生地はフランスパンの粉を使っているそうだ。ファイト餃子のサイトを覗くと、丁寧に焼き方を伝授してくれているので、焼かない餃子を持ち帰るお客も多い。
 週末は途中で売り切れと云う事もあるので、早めに行って並ぶのが一番である。腹持ちが良いので、食後は周辺散策だ。白山通りを渡ると芥川龍之介谷崎潤一郎の墓が在る「慈眼寺」や、「本妙寺」には遠山の金さんの墓なんてのも在る。「ファイト餃子」で散歩もファイト!で軽やかに。
ファイト餃子 豊島区西巣鴨3−7−3
03-3917-6261